訪問看護に興味はあるけれど、「オンコールが怖い」「呼ばれたら何をするの?」と不安になりますよね。
実は、オンコールのしんどさは“運”だけで決まりません。流れを知って、ルールを確認しておくだけで体感はかなり変わります。
この記事では、訪問看護のオンコールで起きやすい一連の流れ(電話→判断→出動→記録→翌日)を、できるだけ具体的にまとめます。
さらに、夜間でも慌てにくくなる「電話の聞き取りテンプレ(保存版)」も載せました。
この記事でわかること
- オンコールの基本(待機=何を求められる?)
- 電話が来てからの判断の流れ
- 出動になったときの動き方(連絡・安全・記録)
- 翌日の勤務調整や代休の考え方
- 【保存版】電話の聞き取りテンプレ
- 入職前に確認すべきポイント
訪問看護のオンコールとは?ざっくり言うと「夜間・休日の窓口」
オンコールは、夜間・休日に利用者さんや家族からの連絡を受けて、必要なら対応する役割です。
ここがポイント👇
- 待機=必ず出動ではない(電話相談で終わることもある)
- 職場によって「出動の多さ」「判断の裁量」「2ndコールの有無」が全然違う
- だからこそ、事前の確認が一番大事
【全体の流れ】電話→判断→対応→記録→翌日
オンコールはだいたい次の順番で進みます。
- 電話が来る(利用者・家族・施設など)
- 状況確認(観察項目の聞き取り)
- 判断:電話で済む/翌朝対応/出動/救急要請
- 必要時:管理者・当番医・2ndへ相談
- 出動したらケア→報告→記録
- 翌日の勤務調整(遅出・休み・時短など職場ルール)
1)電話が来たら最初にやること:落ち着いて「型」で聞く
電話で慌てる原因は、「聞く順番」が決まっていないことが多いです。
まずは安全(ABCD)→症状→必要情報の順でOK。
- 誰から?(利用者名/家族/施設)
- 何が起きた?(症状・いつから・どれくらい)
- 意識・呼吸・循環(最優先)
- 転倒・出血・疼痛・チューブ類の異常
- 今できること(体位、内服、冷罨法など)
【保存版】オンコール電話の聞き取りテンプレ(コピペ可)
※コピペしてメモに保存しておくと、夜間でも迷いにくいです。
【保存版】オンコール電話の聞き取りテンプレ(タップで開く)
【発信者】(本人/家族/施設) 【利用者名】: 【生年月日/年齢】: 【住所】: 【主病名】: 【連絡先】: 【いつから】: 【何が起きた】: 【意識】: 【呼吸】: 【循環】: 【出血】: 【転倒】: 【体温】: 【血圧】: 【脈拍】: 【SpO2】: 【結論】電話で様子見/翌朝対応/出動/救急要請 【根拠】: 【次の連絡基準】: 【相談先】管理者/当番医/2nd(誰に・何時)
(自分のステーションのルールに合わせて微調整してOK)
① まず最初に(基本情報)
【発信者】(本人/家族/施設)
【利用者名】:
【生年月日/年齢】:
【住所】:
【かかりつけ/当番医】:
【主病名】:
【電話番号】:
【連絡がつく家族】:
【いつから】:今/◯時頃から/昨日から
【何が起きた】:主訴(例:発熱、呼吸苦、転倒、嘔吐、尿が出ない 等)
② 最優先(緊急度チェック)
【意識】 いつも通り? 反応は?(会話可/呼びかけで開眼/反応乏しい)
【呼吸】 苦しさあり? 呼吸回数/SpO2(あれば) チアノーゼ?
【循環】 胸痛/冷汗/顔面蒼白? ふらつき?
【出血】 量・部位・止血できている?
【転倒】 頭を打った? 意識消失? 痛みの部位? 動ける?
👉この時点で「危ない」と思うなら、救急要請の判断(119)+管理者/当番医へ連絡(※職場ルール優先)
③ バイタル・症状(聞ける範囲でOK)
【体温】:
【血圧】:
【脈拍】:
【SpO2】:
【呼吸数】:
【疼痛】:部位/程度(0〜10)
【食事・水分】:摂取できた?
【排尿・排便】:最終は? 量は?(尿閉/下痢/便秘)
【嘔吐】:回数/性状(血液混じりなど)
【発熱】:悪寒、解熱剤内服、感染症状(咳・痰・咽頭痛)
④ 医療処置・デバイス類(該当する人だけ)
【酸素】:使用中/流量/いつもと同じ?
【点滴】:滴下/ルート/漏れ/腫れ/閉塞?
【カテーテル】:尿量/閉塞/血尿/抜去リスク?
【胃ろう/経管】:注入可否/漏れ/嘔吐/腹部膨満?
【吸引】:回数/量/痰の色は?
【褥瘡】:出血・悪臭・急な悪化?
⑤ 今できる対応(電話で指示できる範囲)
(※“指示できる範囲”は職場ルールに合わせて)
- 体位調整(呼吸苦→ファウラー位など)
- 水分摂取可否の確認
- 解熱鎮痛薬の使用状況(飲める?いつ飲んだ?)
- 出血→圧迫止血
- 転倒→安静、頭部打撲なら様子観察ポイント提示
- 悪化したらどこへ連絡/救急要請かの基準を伝える
⑥ 判断メモ(自分用)
【結論】:電話で様子見/翌朝対応/出動/救急要請
【根拠】:
【次の連絡基準】:(例:呼吸苦増悪、意識変化、SpO2低下、出血増加 等)
【医師/管理者/2ndへ相談】:した/これから(誰に、何時に)
【申し送り】:翌朝訪問に伝えること
⑦ 記録用(超短縮版)
S:主訴(いつから、どんな症状)
O:バイタル、観察(意識/呼吸/疼痛/出血 等)
A:判断(電話/翌朝/出動/救急)と根拠
P:対応(指示内容/出動内容/報告先/次の基準)
2)判断:電話だけ/出動/救急の切り分け
判断は職場ルールが大前提です。
迷ったときに一番大事なのは「一人で抱えない」仕組み(相談先・2nd)があること。
- 電話相談で終わる(目安):体位調整、様子観察、翌朝訪問でOKなど
- 翌朝対応(目安):緊急度が低い、家族が観察できる、悪化時基準を伝えられる
- 出動(目安):安全確保が必要、処置が必要、家族が支えられない など
- 救急要請(119の目安):意識・呼吸・出血・激痛など明らかな緊急性
3)出動になったら:まず“連絡と安全”
出動時にありがちなのが「焦って単独で飛び出して後から困る」こと。
出動前の最低限👇
- 管理者・当番医・2ndへの連絡(ルールに従う)
- 訪問先・住所・状況の共有(安全管理)
- 必要物品の確認(最低限でOK)
夜間は単独行動になりやすいので、出発前に「連絡先・同行の有無・帰着連絡ルール」だけは必ず確認しておきたいポイントです。
4)ケア後:報告→記録→申し送り
- 実施したケア、経過、指示内容を整理
- 必要なら当番医・管理者へ報告
- 記録(最低限でも抜けないように)
- 翌日の訪問計画への影響を共有
5)翌日の勤務調整があるかで“しんどさ”が変わる
オンコールがキツいかどうかは、実はここが大きいです。
- 出動しても翌日フル勤務なのか?
- 遅出・時短・休み・代休が取れるのか?
- 代休の期限、消化率、取れない時の扱いは?
不安を減らすコツ:入職前に“数字とルール”を確認する
オンコールの負担は「ある/なし」より「中身」で決まります。
最低限、ここは確認推奨👇
- 待機回数(月平均/忙しい月の上限)
- 出動率(電話で終わる割合、実出動の回数)
- 体制(相談先、2ndコール、同行の有無)
- 手当(待機・出動・時間帯)
- 翌日の勤務調整、代休の取りやすさ
ここを質問15個のチェックリストにまとめた記事もあります👇
▶(内部リンク)訪問看護のオンコールが不安な人へ:転職前に確認すべき質問15個
まとめ
訪問看護のオンコールは、流れを知って、ルールを確認できるだけで不安がかなり減ります。
怖いのは「オンコールがあること」ではなく、実態が見えないまま入職してしまうことです。
次は「オンコールでよくある電話内容」と「頻出パターン別の返し方」もまとめます。
内部リンク
- ▶︎ 併せて読みたい:転職する前に確認すべき「オンコール質問15個」
- ▶︎ 次に読む:オンコールの「回数・出動率・手当」を数字で確認するコツ

コメント